つい基地

長い文章を書くための場所です。うそも本当もあるので話半分で読んでください。

ブログのこと

20歳くらいの頃、調べものをしていた私は、あるひとりの女性のブログに行き当たりました。

その女性は、私にとってまったくの他人でした。年齢は25歳くらいの、都内に住むOLさんだったのだと思います。

綴られている女性の文体がよかったので、当時の私は調べものを中断して、そのブログを読み進めることにしました。
ブログでは、9月頃までは恋人とのやりとりが楽しそうに書かれていました。どこに行った、何をくれた、どんな話をした…など。
しかし、11月に少し雰囲気の違う、不安げな文章が増え始めました。
そして更新か一度止まり、翌3月には、すべてが終わったのに思い出してしまう、そういう感情が書かれていました。
そこで更新も止まっていました。

普通の女性が、自分自身に向けて書いたブログ。
そのブログのことは、なぜか時々思い出します。
というか、そもそもなんでこの話を書いたかというと、先日の夜、訳あって高いところに昇ったとき、不意にこの女性のことを思い出したからです。
きらきら光る夜景を見ながら、あの人は今(私の記憶が正しければ)30歳になっていて、ここから見えるどこかにいて、新しい恋人がいたり、結婚していたり、あるいは仕事に打ち込んでいたりしているのだなぁということを考えました。その壮大さに感激すると同時に、この女性がどうかしあわせだといいな〜と思いました。


ちなみに、私がこういった思いつきの文章を書こうと思ったのも、基本的には自分のためです。
書くことで形を与えて、頭の中にある思考の残骸みたいなものをアウトプットして整理できればな〜という考えがあります。
だからあんまり人に話したことない話が多いと思います。(元々人とそんなに話しませんが)
そういうわけです。よろしくお願いします。


おわり