つい基地

長い文章を書くための場所です。うそも本当もあるので話半分で読んでください。

好きな音楽のこと

ひとりでどこかに出掛ける時、私は大体音楽を聴きながら過ごしています。

耳によくないことは重々承知なのですが、音楽が好きなことに加えて昔からざわめきが苦手だったこともあり、今でも半ば癖のような感じで、イヤホンを耳からぶら下げて街中を歩いています。

 

そういうわけで、好きな音楽のことを書きます。

音楽については基本的に聴くばかりの人間ですがいかんせん付き合いが長く書きたいこともたくさんあるので、今回は好きなバンドとそれに付随する個人的なエピソードを書くことにします。

ようやくブログらしくなってきましたね。

(本当は大学生の頃にやっとくべき内容のような気もしますが…)

 

 

ASIAN KUNG-FU GENERATION

高校時代の友人からほぼ100%「君はアジカン好きだったね」と言われるくらいハマったバンドです。「君繋ファイブエム」から「ワールドワールドワールド」あたりをよく聴いていました。

最初に聴いたのはアニメタイアップのリライト、だと思っていたのですが、よく思い出してみると実は中学生の時に聴いたことがありました。

 

当時、中学校に入学したてのほやほやだった私は、新入生歓迎公演で舞台に立つとある3年の先輩にゾッコンになってしまいました。周りからの勧めもあってその部活に入ったのですが、入部早々、度胸試しとして部員の前でアカペラのカラオケをすることになりまして、その時、そのゾッコンになった先輩の歌った歌がアジカンの「君の街まで」だったのですね。先輩は歌がうまく背も高かったのでますますゾッコンになってしまいました。

3年生の高校受験のため結局半年ほどしか一緒に活動できなかったのですが、先輩は県で一番頭のいい高校に合格して、田舎の中学校をあっさりと卒業していきました。

私は最後までゾッコンでした。

ちなみにその後、アジカンのおかげで今でも超仲良くさせてもらってる友人と繋がることができたので、ほんと先輩にはゾッコン感謝しかありません。

 


ASIAN KUNG-FU GENERATION 『君の街まで』

 

 

凛として時雨

遠出した出先のタワレコで視聴して「!!!!!!!」となってハマったバンドです。音楽にハマる人って大体この「タワレコ現象」に遭遇したことあるんじゃないでしょうか。アルバムでいうと「#4」「inspiration is dead」あたりから「still a Shigure virgin?」くらいまでをよく聴いていました。

高校時代に一番聴いていたのが時雨の「鮮やかな殺人」でした。ハードなのに綺麗なメロディや仄暗い歌詞が青春時代の諦観ソウルをくすぐっていました。下校バスに乗りながら「夕景の記憶」を聴いた記憶や、クリスマスの日に「moment A rhythm」を聴いて「私は永遠にひとりなのだなぁ」としみじみしていた時のことを思い出します。ナイーブさが今よりひどいですね。ウケます。

下の「Telecastic fake show」も超カッコいいです。あとボーカルのTKはソロ活動もしていて、そっちは綺麗系?寄り?なのでそちらもおすすめです。

 


凛として時雨『Telecastic fake show』

 

 

サカナクション

これなんだったんだろうな、多分TSUTAYAレンタルのピックアップアーティストとかで手に取ったんだと思うんですけど、気がついたらハマっていました。

思えば当時はTSUTAYAで月に1回、適当に5〜6枚借りるという地道ながらもそこそこ誠実なディグを行なっていました。懐かしいです。

サカナクションについては「SHINSHIRO」から入って、今もライブに行くくらい聴いています。と言いつつ、好きなのは「三日月サンセット」とかの初期の曲ですが…根暗なので。

 

サカナクションは海感の強い音楽で、深夜の暗くて広い空を見上げながら聴くとまるで自分が深海の底から世界を見上げているような気持ちになります。大学生の頃はなんだかんだへこむことも多かったのですが、夜に誰もいない通りで踊りながら聴いたりしている間は本当に自由で、結構救われていました。

あと、サカナクションが好きなめちゃくちゃすごい人とカラオケで同席した時、その人がずっと「中盤まで静かで最後の1分くらいだけワーっと盛り上がる曲」ばかり歌っていて、「やっぱりすごい人は盛り上がりとか気にしないし選曲も自由なんだなぁ」と感心した覚えがあります。

ビクターの恩恵でYoutubeで一通り聴けます、最近だと「ユリイカ」や「years」などおすすめです…根暗なので。

 


サカナクション / 三日月サンセット -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-

 

 

People in the Box

高校時代、音楽友達の間で9mm Parabellum Bulletが流行った時期があって、その時に残響レコードつながりで聴き始めたバンドです。多分一番精神性に影響を与えられています。よくも悪くも。そう、よくも悪くも。

ハードロック寄りなメロディにアイロニカルな歌詞、なのにボーカルの声が細く柔らかいのでうっかり騙されてしまうような、とても魅力的なバンドです。

 

このバンドは、なんとなく「神さま」って感じがします。"バンドの神様"とかそういう話ではなくて、スケールの大きさというか、そういうもっと観念的な話です。

聖書や宗教に親しいキーワード・固有名詞が歌詞に使われているからというのもあると思います。ただ「神さま」らしさを確信したのは、初めてこのバンドのライブに行った時に悠々と歌い、踊り、演奏するバンドと、座席から立ち、ゆっくりと静かに聴き入る観客を見た時です。後ろの方の座席でそれを眺めながら、「ライブではなく、なにか神聖な礼拝のようだな」と思った、その時の印象が強かったのだと思います。

もちろん、身近な感じの曲もあります(と言いつつきちんと抽象化され再構成されているから独特の雰囲気は保たれています、すごい)。

だけど、私がこのバンドで好きになる曲は大体「神さま」感のある曲が多いです。「ニムロッド」(今のところ人生で一番好きな曲です)「スルツェイ」「天使の胃袋」「6月の空を照らす」「レントゲン」「ダンス、ダンス、ダンス」など。

あと、全然関係ないのですが、この方達はMCがめちゃくちゃ面白いです。

 


People In The Box「ニムロッド」

 

 

toe

上記と同じ残響繋がりで「te'」を聴いて、その流れで?インストゥルメンタルバンドにハマり、toeにハマることと相成りました。

toeに関してはとりあえず、インストゥルメンタルではないのですが「グッドバイ」を聴いてほしいです。話はそれからです。私はこの曲を聴いて「ドラムってリズム刻むだけじゃないんだ!!!!」という失礼な認識を改めました。こんな音数、ありなんだ…とめちゃくちゃ感動した記憶があります。

深い思い出は少ないのですが、歌詞のない音楽への抵抗感を取り払ってくれたのは確実にこのバンドなので、深く印象に残っているし、とても感謝しています。このバンドが無かったらエレクトロニカとかも聴かなかっただろうし。

一応(一応?)、大学生の頃、用事のついでにPVの撮影場所だった駒場東大前駅をウロウロしたりしていました。聖地巡礼ですね。流石にキャンパス内に侵入したりはしませんでしたが、なんとなく目新しい雰囲気だったので結構満足した記憶があります。

 


toe - グッドバイ PV / "Goodbye" Music Video

 

 

うーん。

3000字くらい書いたのに、全然書き足りません。ちょっと愕然としています。

かと言って私が2万字書いてもしょうがないので、一旦ここで区切ります。

 

こうして振り返ると、かなり人生に色を与えてもらっているなぁと思います。感情が高ぶっていても、聴くと落ち着いてニュートラルに戻れる曲もあったりして、多分美術や自然と同じくらい心の故郷として在るもののようです。

あと、思い出を思い返すと音楽は新しい音楽へ繋がっていくだけではなくて、人の繋がりも作ってくれているんだなぁと、ちょっとしみじみしました。

ありがたいことに、最近も音楽を通してお話できたこともありましたし、こんなに長くハマる趣味も人生にそうそうないだろうから、これからも臆せず新旧色々聴いていきたいです。

 

 

 

おわり

(この文章は概ねヴァイヴスで構成されているため内容が変わる可能性があります。すいません。)